痛風の効く漢方薬の三つの力

尿酸値が気になる方や、痛風でお悩みの方に向いている漢方薬をご紹介しています。

 

痛風に対しての漢方薬の役割としては大きく以下の3つの点があります。

  1. 痛みを和らげる
  2. 肥満を解消する
  3. 尿酸の排出を促進する

「痛みを和らげる」という点では、痛風発作の激しい痛みに対して、鎮痛効果のある生薬「芍薬」「甘草」「柴胡」「黄ごん」などがあり、頓服薬としては芍薬甘草湯がよく用いられます。
芍薬甘草湯

 

「肥満を解消する」効果のある漢方薬としては、大柴胡湯と防風通聖散が挙げられます。

 

大柴胡湯は、肝機能障害の改善にも利用されるように、肝臓の機能を高める働きをします。
大柴胡湯

 

肝臓は脂質の代謝の中心となる臓器で、余分な脂質を分解する役割があります。

 

ですから、肝臓がしっかりと働いていないと、脂肪が分解できずに蓄積されていき、内臓脂肪が増えていくことになります。

 

大柴胡湯を服用することで、肝臓の脂質代謝が高まれば、脂肪がつきにくくなり肥満の予防・解消につながります。

 

防風通聖散については、発汗作用のある生薬、血流を良くする生薬、便秘改善に役立つ生薬が配合されており、これらの複合的な効果で基礎代謝がアップします。
防風通聖散

 

基礎代謝が高まることで蓄積されていた脂肪は燃焼していきますから、肥満の改善に効果があります。

 

「尿酸の排出を促進する」のは、利水効果や利尿効果のある生薬です。

 

例えば、「半夏」「石膏」「白朮」「芒硝」などの生薬が該当し、これらは体内の水分代謝を良くすることで、血液中に増え過ぎた尿酸が体外に排出されるのをサポートしてくれます。

 

大柴胡湯と防風通聖散には、これら尿酸の排出に役立つ生薬が配合されていますから、この点でも痛風体質の改善に適していると言えるでしょう。

 

尚、漢方薬は体質や病気の経過によって合う合わないが決まります。また使い方や飲み合わせによっては副作用が起きることもあるため、始めるに際しては一度専門家に相談することをお勧めします。

 

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